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 女性の健康上の問題があったとき、なかなか人に相談できないこともあるかと思います。妊娠出産にまつわる事、更年期における体調不良、デリケートゾーンの症状など。
 女性の健康上の悩みに対して手助けとなるような情報を発信していきたいと思っております。

妊娠中もコーヒーをのんでも良いですか?【妊娠とカフェイン】

妊娠中は少しでも赤ちゃんが良い環境で育つために、食事や飲み物など様々な制限があり、ストレスがたまりやすいかと思います。

カフェインもその中の一つと言えるでしょう。

・食後のコーヒーが習慣になっている人
・午後のコーヒーがないと眠くてしょうがない人
・喫茶店でコーヒーとともに作業をする人

など生活の中でコーヒーを大切にしている人もいるかとおもいます。

 今回は、妊娠中のコーヒーふくめカフェイン摂取について説明していきたいと思います。

妊娠中の安全なカフェイン摂取量

結論をいうと、妊娠中の安全なカフェイン摂取量はわかっていないです。

妊娠中のカフェイン摂取と妊娠経過や赤ちゃんへの影響に関する研究は、大規模なものは多くはないです。
カフェインなど赤ちゃんに害を及ぼしうる可能性に関する研究は、大規模で信頼性のおける方法でおこなうことは厳しいです。
「赤ちゃんに害を及ぼしうる可能性がある」という点で、やはり倫理的な問題があるのです。

つまり、妊婦さんにカフェインを摂取させる群とカフェインを摂取しない群での比較は倫理的な問題のためおこなうことができません。

そのかわりおこなわれるのが「観察研究」です。
これは、妊婦さんから妊娠中のカフェイン摂取量を聞いて、実際に生まれた赤ちゃんに関する情報を研究するものです。

・妊娠中のカフェイン摂取1日1500mg以上で「胎児形態異常」が増える
・妊娠中にコーヒー5杯以上のカフェイン摂取で、「流産」や「低出生体重児」が増える
・妊娠中のカフェイン摂取1日600mg以下では「流早産」「新生児死亡率」は上昇しない

などさまざまな報告があります。

しかも、カフェインの摂取量がふえると、「流産」「低出生体重児(生まれる赤ちゃんの体重が軽くなること)」の頻度が増えるという報告もあれば、関係ないという報告もあります。

繰り返しになりますが、具体的に何mg以下であれば安全だといえる値がはっきりとわかっていません。

ただし、 安全な摂取量は分かっていないですが、さまざまな報告から導き出された一応の目安となる量はあります。

・WHOでは、1日あたりコーヒー3-4杯まで
・オーストラリア・カナダ保健省では、1日あたり300mgまで
・イギリス食品基準庁では、1日あたり200mgまで

と妊婦のカフェイン摂取量が定められています。

妊婦のカフェイン摂取量は「1日あたり200-300mg以下」が一応の目安となります。
ただし、妊娠中の安全なカフェイン摂取量はわかっていないということは頭に入れておきましょう。

コーヒー以外にもカフェインをふくむ飲みものは多い

コーヒー以外にもカフェインをふくむ飲みものは実は多いです。

たとえば、ウーロン茶にもカフェインは含まれていますし、
玉露にいたってはコーヒーの2-3倍ものカフェインが含まれています。

また、のみもの以外にも、「チョコレート」、コーヒーをふくむ「アイス」「ゼリー」「ヨーグルト」などの食べものにもカフェインが含まれているので注意が必要です。

カフェイン摂取による赤ちゃんへの影響

妊娠中にカフェインを摂取すると、胎盤を通じて胎児に影響します。

とくに、カフェインによって母親のカテコラミンという物質が増えるため、「流産」や「低出生体重児(生まれる赤ちゃんの体重が軽くなること)」につながるといわれています。

賛否両論ありますが、妊娠中のカフェイン摂取による影響は、ほかにも「胎児形態異常(赤ちゃんの形の異常)」「早産」「新生児死亡率」があげられます。

繰り返しになりますが、具体的に何mg以下であれば安全だといえる値がはっきりとわかっていません。

妊婦のカフェイン摂取量は「1日あたり200-300mg以下」が一応の目安となりますが、妊娠中の安全なカフェイン摂取量はわかっていないということは頭に入れておきましょう。

実際の妊娠中のカフェイン摂取をどうすればいいかという話ですが…

もちろん、カフェイン摂取による赤ちゃんへの影響の不安がつよいのであれば、控えるのがいいでしょう。

ただし、今までカフェインをとるのが習慣になっているひとにとっては、カフェインをひかえることは強いストレスになるかと思います。

実際には、その「不安」と「ストレス」のバランスのなかで、カフェイン摂取を決めていくことになるかと思います。

また、ノンカフェインのコーヒーやお茶もありますので、とくに味など不満でなければ妊娠中はノンカフェインのものに変えてみるのもいいでしょう。

まとめ

 妊娠中のカフェインの安全な摂取量は分かっていないですが、
「1日あたり200-300mg以下」が一応の目安となります。

コーヒー以外にもカフェインをふくむ飲みものは多く、玉露にいたってはコーヒーの2-3倍ものカフェインが含まれているので注意が必要です。

妊娠中のカフェイン摂取によって、「流産」「低出生体重児」が増えるという報告や、賛否両論ありますが「胎児形態異常」「早産」「新生児死亡率」が増えると可能性が報告されています。

実際には、カフェイン摂取による赤ちゃんへの影響に関する「不安」とカフェインをひかえることへの「ストレス」のバランスのなかで、カフェインの摂取を決めていくことになるかと思います。

診察の着替えでは上着も脱いだ方がいいですか?【婦人科の診察】

婦人科を受診したときに、よくある質問で「着替え」に関するものが多いです。

診察の準備のために、着替えてもらうのですが、自分ひとりになったところで、着替えなくてはならないです。
そのため、はじめて診察をうける人は、どこまで着替えればいいのかわからないかと思います。

よく質問を受けるのが、「靴下は履いていて良いですか?」「上着は脱がなくて良いですか?」ということです。

なかなか恥ずかしくて、聞けないこともあるかと思います。

今回、婦人科の診察を受けるまえの「着替え」について説明していきたいとおもいます。

靴下は脱がなくていいですか?

基本的には、靴下は履いたままで大丈夫です。

ただし、足のむくみを確認するために、すねのあたりをみることがあります。
必要におうじて、脚に静脈瘤がないかどうか、脚が腫れていないかなど確認することもあります。
その場合には、指示をしますので大丈夫です。

上着は脱がなくていいですか?

基本的には上着はそのままで大丈夫です。

ただし、乳房の症状が気になる場合や、上半身の皮膚のできもの・かゆみ・発疹などを確認することもあります。
上半身の診察も必要な場合は、上着も脱いで頂くこともありますが、その場合には指示しますので大丈夫です。

かごにある布やバスタオルはどう使えばいいの?

患者さんの羞恥心に配慮して、布やバスタオルを準備してあります。
着替えがおわったあとに、布やバスタオルを腰まわりに巻くようにして使います。

「とくに気にしないよ」という人は使わなくても大丈夫です。

スタッフから説明があるかと思いますが、たまに布についているスリットを後ろにしなければいけないとか、診察台にすわるときには布やバスタオルをはずしてもらう場合などがあるので、確認しておきましょう。

なぜ診察室にカギをかけるのですか?

着替えや診察の最中に、間違って他の人が入ってこないように、診察室にカギをかけることが多いです。

医療機関によってルールはまちまちですが、患者さんご自身でカギをかけてもらう場所が多いです。
スタッフからの説明があるかと思いますが、診察室のカギは忘れずにかけましょう。

では、どこまで着替えればいいのですか?

ズボンやスカートを脱いで、下着も脱いでください。
他は基本的にはそのままで大丈夫です。

ちなみに、婦人科での診察は、「視診」「内診」「エコー」「腟鏡診」が基本になります。

視診
見て観察します。
陰部に何か病変がないか見ていきます。

内診
腟口から指を入れて、お腹からも押さえて、子宮や卵巣を挟み込むようにして診察します。
子宮・卵巣などが腫れてないか、動きは大丈夫かなど評価します。

エコー
腟口からエコーを入れて検査します。
子宮・卵巣など腫れていないか等を評価します。
腟口からの診察が困難な場合には肛門からエコーを入れることもあります。

腟鏡診
クスコという器械を腟内に入れて観察します。
子宮の入り口や、腟内を観察します。
また、必要があれば分泌物などを拭って採取して検査します。

「視診」「内診」「エコー」「腟鏡診」といった検査は、陰部を確認する必要があります。
着替えるときには、かならず下着まで脱いで準備してください。

どういった服装がいいですか?

結論をいうと、着替えやすい服装であれば何でも大丈夫です。

スカートでもズボンでも何でもいいですが、着替えやすい服装がのぞましいです。

たとえば、ワンピースや、タイトできつめなズボンなどは着替えるのに時間がかかるため、オススメしません。
着替えるのに時間がかかってしまうと、次の患者さんを待たせてしまうことになるので、着替えやすい服装で来ていただき、スムーズな着替えに協力していただければと思います。

まとめ

今回は、「着替え」に関することを説明しました。
この記事をみて、「着替え」に関する疑問が解消されましたか?

診察の準備のために着替えてもらうときに、自分ひとりになったところで、着替えなくてはならないので、どこまで着替えればいいのかわからないということが本当に多いです。

はじめての婦人科受診は「着替え」以外にもいろいろとわからないことが多いと思います。
そして、はじめての婦人科受診は、とても勇気がいることかと思います。

このサイトでわからないことが少しでも解消して、婦人科受診のハードルが下がってくれれば幸いです。

ピルをやめるべき状態 こんな症状に注意を!【ピルを安全につかうために】

くすりはリスクと昔からいわれているように、くすりには危険性もともないます。

ピルの「避妊」や「生理による症状をやわらげる」効果と、ピル使用にともなうリスクを天秤にかけて、ピルを使うどうかを判断します。

ピルをつかっているとき、こんな症状をみとめた場合・こんな検査結果が出た場合、リスクが高くなるのでピルを継続するかやめるか判断することになります。

今回、そうしたピルの服用をやめることを考える「症状」や「検査結果」などについて紹介していきます。

ピルの服用をやめることを考える症状

妊娠
「月経が来ない」「乳房が張る」「吐き気」などのつわりの症状をみとめる場合は、妊娠の可能性があります。
ピルは効果の高い避妊法ですが、100%ではないです。
ごくまれに、ピルを飲んでいても妊娠することがあります。

「月経が予定日になってもこない」「つわり、乳房のハル感じ」など妊娠をうたがう症状があれば、妊娠検査薬を使用して確認したり、産婦人科を受診しましょう。

なお、妊娠中はピルを使うことはできないので、妊娠が判明したらピルは中止します。

血栓症
血液のかたまりをつくることを血栓症といいます。
その血栓が血液のながれにのって、血管を詰まらせてしまうことを血栓塞栓症といいます。
全身に血管があり、血栓で詰まる血管の場所によって疾患の名称があります。
とくに各部位に血栓が詰まった場合の症状を確認しますが、頭文字をとって「ACHES」(エイクス)と呼ばれます。

下肢深部静脈血栓症
下肢の静脈に血栓が出来た場合を「下肢深部静脈血栓症」といいます。
「ふくらはぎの痛み」「ふくらはぎのむくみ」などの症状があれば疑われます。

肺血栓塞栓症
肺の血管に血栓が詰まってしまった場合を「肺血栓塞栓症」といいます。
「突然の胸痛」「呼吸困難」「喀血」(血液を吐いてしまうこと)などの症状があれば疑われます。

脳静脈血栓症
脳の静脈に血栓が出来た場合を「脳静脈血栓症」といいます。
「頭痛」「けいれん」「吐き気」「意識障害」などの症状があれば疑われます。

網膜動脈血栓症
目のひとみの奥の方にある網膜の動脈に血栓が出来た場合を「網膜動脈血栓症」といいます。
「視野の消失」「視野が二重にみえる」「まぶたの下垂」などの症状があれば疑われます。

冠動脈疾患
心臓を栄養している血管を冠動脈といいます。
この血管が詰まって十分な血流がなくなった場合を「心筋梗塞」、狭くなるもある程度の血流がある場合を「狭心症」といいます。
「胸の痛み」「胸の苦しさ」「左腕の痛み」「首の痛み」などの症状があれば疑われます。

脳血管障害(脳卒中)
脳の血管が詰まることを「脳梗塞」、脳の血管が破裂して出血することを「脳出血」といいます。これら脳の血管の病変をあわせて「脳血管障害」や「脳卒中」といいます。
「突然の激しい頭痛」「持続性の頭痛」「一時的に意識を失う」「片麻痺」「ことばのもつれ」「意識障害」などの症状があれば疑われます。

肝障害、うっ滞性黄疸
全身の皮膚が黄色になる「黄疸」(おうだん)、「全身がかゆい」「疲れやすい」「食欲が出ない」などの症状がそろうと、「肝障害」「うっ滞性黄疸」が疑われます。

婦人科がん
「原因不明の性器出血」をみとめる場合、子宮頸がんや子宮体がんなどの婦人科がんが疑われます。
とくにピルの休薬期間以外に性器出血をみとめる場合には、婦人科的な診察が必要です。

ピルの服用をやめることを考える検査結果など

ピルを服用しているときには、定期的に症状を確認したり、血液検査・血圧測定・体重測定などの検査をして大丈夫なのかどうか確認しています。

その中で、ピルの服用をやめることを考える検査結果などを説明していきます。

血圧の上昇
「上の血圧(収縮期血圧)が160mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が100mmHg以上」の重度の高血圧の場合は、ピルを使用できません。

体重の急激な増加
ピルの使用と体重増加には因果関係はないとされています。
ただし、急激に体重が増加した場合は、腎障害によるむくみ、血栓症にともなうむくみなど考えられます。診察を受けるとともに、ピルの服用をやめるか考えなければいけません。
なお、BMI30以上の場合は、ピルの慎重内服が必要です。

乳房腫瘤の出現
乳房にしこりがある場合は、ピルの慎重投与が必要です。
また、乳がんにかかっている人はピルを使用できません。
しかし、乳がんにかかったことがある人はピルを使用することはできますが、ピルの慎重投与が必要です。

子宮の増大
ピルにふくまれる女性ホルモンによって子宮筋腫が大きくなり、子宮が増大していくことがあります。
子宮が増大する場合には、婦人科的な診察を受けましょう。

婦人科がん検査の異常
「子宮頸がん」「子宮体がん」などの可能性がある場合には、その治療を優先します。
診断の確定と、治療を優先していきましょう。

血液凝固系検査の異常
血液のかたまりやすくなっている場合、ピルの使用によって血のかたまりである血栓ができる可能性があります。
血液凝固系検査の異常があった場合は血栓症がないか検査します。

肝機能の悪化
くすり全般的にいえることですが、肝臓で解毒されるため、肝臓に負荷がかかります。
ピルの服用によって、肝臓に負荷がかかり、肝臓の障害を受けている可能性があります。

高度貧血の出現
基本的にはピルを使用すると、生理の量がすくなくなり貧血が改善する効果もあります。
高度貧血が出現する状況がおこる場合には、診察をうけて原因を検索してもらいましょう。

血中コレステロールの上昇
ピルを使用しているときに、血中コレステロールも気にしておく必要があります。
脂質代謝異常症があると、ピルの慎重投与が必要です。

まとめ

くすりはリスクと昔からいわれているように、くすりには危険性もともないます。
とくに血栓症は命をおとす可能性があるピルの副作用なので、注意が必要です。

今あげたような症状をみとめた場合や、検査結果が出た場合はリスクが高くなるので、主治医とピルを継続するかやめるかどうかしっかりと相談しましょう。

生理が来なくなりました、どうすればいいですか?【続発性無月経】

まずは、今までに生理があったかどうか確認します。

今まで生理が規則的にきていたが、今回生理の予定日になっても生理が来ないで無月経になった場合は「続発性無月経」といわれます。

もし、今までに1回も生理がない状態であれば「原発性無月経」といわれます。

今回は「生理が来なくなりました」という訴えなので、今まで生理がきていたが、生理が来なくなった「続発性無月経」のことにあたるかとおもいます。

「原発性無月経」と「続発性無月経」ではアプローチや原因疾患が異なってきます。

今回は「続発性無月経」について説明していきたいと思います。

まとめ

今まで生理が来ていて、生理が来なくなった場合を「続発性無月経」といいます。
「続発性無月経」の場合、
①情報を確認する
②検査をする
③治療をする

という順番で診療をすすめていきます。

①情報を確認する

生理の状況を確認する
繰り返しになりますが、今までに生理があったかどうか確認します。
「原発性無月経」と「続発性無月経」ではアプローチや原因疾患が異なってきますので、しっかりと確認します。
また、生理があった場合も、普段から不規則であったかどうか、普段から生理の期間が長さなどを確認します。

また、今回生理が来ない期間を確認します。
「3か月以上生理がない状態」を無月経といいますが、本当に無月経かどうかを確認します。

体調の変化を確認する
「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンが規則的に分泌されることによって、子宮内膜が厚くなり、それが剥がれて、月経血が流れてきて生理が規則的におこります。
「エストロゲン」や「プロゲステロン」は脳から分泌されるホルモンによって調整されています。
脳にストレスがかかると、「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌は不規則になってしまい、生理がみだれてしまったり、無月経となることがあります。
引っ越し・職場の変化・身内の不幸などストレスとなりうる「環境の変化」がないかどうか確認します。とくに季節の変わりめは、気温の急激な変化によって知らず知らずのうちに脳にストレスがかかり、生理が乱れることが多いです。

くすりが原因で無月経となる可能性があり、最近はじめた薬がないかどうか確認します。
また、体重の急激な変化がないかどうかなど確認します。

症状を確認する
からだの変化や症状がないかどうか確認します。
たとえば、妊娠していないのに「乳汁」がでる場合は「高プロラクチン血症」が考えられます。
男性のように、毛深くなったり、にきびが増えたりした場合は、「アンドロゲン」という男性ホルモンが増えている可能性があります。

②検査をする

妊娠検査
もちろん、妊娠をすると生理は来ないです。
まずは、妊娠検査をして妊娠かどうか確認することからはじまります。
自然に生理がこなくなることを「生理的無月経」といいます。

「妊娠」以外にも「産後」「授乳中」「閉経後」「初経前」は生理が来ません。
なお、18歳になっても生理が来ない場合は「原発性無月経」にあたります。

エコー検査
エコーで、子宮内膜の厚さや子宮や卵巣が腫れていないか確認します。
「月経血が外にながれるのを妨げる病変がないかどうか」
「子宮内膜が厚くなっているかどうか」
「妊娠の可能性がないかどうか」
「多嚢胞性卵巣がないかどうか」
「卵巣が腫れていないかどうか」
(卵巣が腫れている場合、ホルモン産生腫瘍の可能性があり、生理が妨げられることがあります)

などを確認します。

ホルモン検査
「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンが規則的に分泌されることによって、生理は規則的におこります。
「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンの値を検査するとともに、「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌を調整している脳から分泌されるホルモンである「LH」「FSH」などのホルモンの値を確認します。
また、乳汁を分泌し無月経の原因となる「プロラクチン」、男性ホルモンである「アンドロゲン」、「甲状腺ホルモン」などの値もしらべます。

③治療をする

診断的治療をする
あきらかな原因がわからない続発性無月経の場合は、診断的治療として「プロゲステロン」のくすりを使います。
このくすりを使って、生理がくるようであれば「1度無月経」と診断されます。
生理がくるようであれば、これが治療ということにもなります。

もし、「プロゲステロン」のくすりで生理が来ないようであれば、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンのくすりを使います。
それによって、生理がくるようであれば「2度無月経」と診断されます。

もし、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2つのホルモンのくすりを使っても生理が来ないのであれば、「子宮性無月経」と診断されます。

原因に応じた治療をする
検査結果が判明したら、原因に応じた治療をおこないます。

「高プロラクチン血症」は、プロラクチンを低下させるくすりを使用します。
また、プロラクチンを上げる副作用のあるくすりも知られており、そのくすりを飲んでいる場合には中止することを検討します。
脳にプロラクチンを産生する腫瘍ができることがあって、手術を要する場合もあります。

「多嚢胞性卵巣症候群」は、妊娠希望があれば排卵誘発剤などのくすりを使用します。
また、糖尿病のくすりを使うことや、排卵をうながすための手術をすることがあります。

「1度無月経」や「2度無月経」では妊娠を希望しない場合は、「プロゲステロン」単独の周期投与(ホルムストローム療法とよばれます)、または「エストロゲン」と「プロゲステロン」の周期投与(カウフマン療法とよばれます)をおこないます。

妊娠を希望する場合
妊娠を希望する場合には、排卵誘発剤などを使用して妊娠をめざします。
排卵誘発剤は、クロミフェンなど内服薬や、hCG・hMGなどのホルモン注射を使用するゴナドトロピン療法などおこないます。

まとめ

今まで生理が来ていて、生理が来なくなった場合を「続発性無月経」といいます。
3か月以上生理がない状態を無月経といいます。

「続発性無月経」の場合、

①情報を確認する
②検査をする
③治療をする

という順番で診療をすすめていきます。

ピルをつかうとき注意が必要なひとがいます【ピルの慎重投与】

「避妊」や「生理による症状をやわらげる」ためにピルをつかいたいひとがいるかと思います。

ピルを使いはじめる場合、自分がピルを安全につかえるかどうか確認する必要があります。
ピルを処方される前に必ず問診票を書いたり、いろいろと質問されるとおもいます。

ピルによる副作用がおこりやすい、またその副作用が重篤なものになる可能性がある場合には、ピルはつかえない場合や、ピルをつかえるが注意が必要な場合があります。

ピルを安全に使用するためのガイドラインである「OC・LEPガイドライン2015年版」に準じて説明していきたとおもいます。

今回、ピルをつかってはいけない場合ではないけど注意が必要である、つまり「ピルの慎重投与」について説明していきたいとおもいます。

年齢

40歳以上
心筋梗塞などの心臓や血管の疾患リスクが高くなり、ピルをつかうと助長する可能性がありピルの慎重投与が必要です。

喫煙

心筋梗塞などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。喫煙をしている人がピルを使用すると、助長する可能性がありピルの慎重投与が必要です。

なお、年齢が「35歳以上」で「1日15本以上」の喫煙をしている場合はリスクが非常に高くなるため、ピルを使用することはできません。

肥満

血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくにBMI30以上の場合、ピルをつかうと助長する可能性がありピルの慎重投与が必要です。

血縁に疾患があるひと

乳がん
ピルに含まれる女性ホルモンによって乳がん発生する可能性があります。
血縁者に乳がんがいるひとは、定期的に乳がん検診をおこなうなどしながら慎重にピルを投与することが必要です。

血栓症
血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなる可能性があります。
血縁者に血栓症がいるひとは、ピルの慎重投与が必要です。

片頭痛
ピルをつかうと脳血管障害リスクが高くなるため、「前兆をともなわない片頭痛」の場合はピルの慎重投与が必要です。
「前兆をともなう片頭痛」の場合は、ピルをつかえません。

乳がん(にかかったことがあり5年以上再発のない人)
ピルに含まれる女性ホルモンによって乳がんの悪化や再発をうながす可能性があります。
乳がんにかかったことがあり5年以上再発のない人は、ピルの慎重投与が必要です。
なお、乳がんにかかっているひとは、ピルをつかえません。

乳房にしこりがあるひと
ピルに含まれる女性ホルモンによって乳がん発生する可能性があります。
定期的に乳がん検診をおこなうなどしながら慎重にピルを投与することが必要です。

表在性血栓性静脈炎
ピルをつかうと症状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

合併症のない心臓弁膜症
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
合併症のない心臓弁膜症では、ピルの慎重投与が必要です。
なお、「肺高血圧症」または「心房細動」を合併する場合、「亜急性細菌性心内膜炎」にかかったことのある心臓弁膜症のひとは、ピルを使用できません。

軽度の高血圧
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくに「上の血圧(収縮期血圧)が140-159mmHg」「下の血圧(拡張期血圧)が90-99mmHg」の軽度の高血圧では、ピルの慎重投与が必要です。

軽度の糖尿病
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
合併症をともなわない軽度の糖尿病の場合は、糖尿病が悪化する可能性があるため、十分血糖をコントロールしながら、ピルを使用する必要があります。

ポルフィリン症
ピルをつかうと症状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

肝疾患
肝障害、肝腫瘍、胆石症などある人は、肝臓の代謝機能が低下しているため、これらの疾患を悪化させてしまう可能性があります。
また、ピルの使用によって症状が悪化することがあるため、ピルの慎重投与が必要です

てんかん
ピルをつかうと症状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

テタニー
ピルをつかうと症状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

心臓・腎臓疾患
心臓疾患、腎臓疾患にかかっている、または、これらにかかったことのあるひとに関してです。
ピルをつかうと、体液の量がふえて心臓や腎臓に負荷がかかり症状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

脂質代謝異常症
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなる可能性があります。
また、ピルをつかうと病状が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎)
ピルを使用すると血栓症のリスクが高くなる可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

子宮頸部異形成・子宮頸がん
ピルを使用すると腫瘍が悪化する可能性があるため、ピルの慎重投与が必要です。

治療を要する子宮筋腫
ピルにふくまれる女性ホルモンによって子宮筋腫が悪化することがあり、ピルの慎重投与が必要です。

まとめ

ピルを使いはじめる場合、自分がピルを安全につかえるかどうか確認する必要があります。

問診票を書いたり、いろいろと質問うけるのは面倒だとおもいますが、答えるようおねがいします。

くすりはリスクといわれますが、しっかりとリスクをマネジメントすることが大切です。

事前に問診票などで確認することで、ピルを安全に使用することができます。

そして、ふだんから自分の「かかっている疾患」や「かかったことのある疾患」を十分把握することが、ピルを使い始めるときだけなく役に立ちます。

ぜひとも自分自身のからだについて理解をしておきましょう。

ピルをつかえない場合があります【ピルの服用禁忌】

「避妊」や「生理による症状をやわらげる」ためにピルをつかいたいひとがいるかと思います。

ピルを使いはじめる場合、自分がピルを安全につかえるかどうか確認する必要があります。

ピルを処方される前に必ず問診票を書いたり、いろいろと質問されるとおもいます。
ピルによる副作用がおこりやすい、またその副作用が重篤なものになる可能性がある場合には、ピルはつかえません。

ピルを安全に使用するためのガイドライン「OC・LEPガイドライン2015年版」があるため、それに準じて説明していきたとおもいます。

ちなみに、くすりをつかってはいけない場合を「禁忌」(きんき)といいます。
今回、ピルをつかえない場合、つまり「ピルの服用禁忌」について説明していきたいとおもいます。

年齢

初経前
最初の生理がまだ来ていない場合は、骨成長が完了していない可能性があります。
ピルを使用することで骨端の早期閉鎖をきたすことがあります。
すると、骨の成長が妨げられて、低身長などになってしまうことがあります。
最初の生理がまだ来ていない「初経前」の場合は、ピルをつかえません。

50歳以上または閉経後
閉経と診断された場合、「避妊」や「生理にともなう症状をやわらげる」効果のあるピルをつかう意味がそもそもありません。
また、50歳以上の場合は、ピルによる血栓症のリスクが高いです。
そのため閉経前であっても50歳以上の場合は基本的にピルをつかえません。

妊娠、産後

妊娠中
妊娠中のピルの服用に関する安全性は確立されていません。
妊娠または妊娠している可能性がある場合は基本的にピルを使用できません。

授乳中
授乳中のピルの服用によって、母乳の量や質が低下することがあります。
また、ピルが母乳に移行し、赤ちゃんが摂取した場合、「黄疸」や「乳房腫大」などの可能性があります。
授乳中は基本的にピルを使用できません。

授乳なし産後28日未満
授乳をしていない場合でも、産後まだ日が浅い(産後28日未満)場合はピルを使用できません。
妊娠中や分娩後は、出産のときの出血にそなえて、血液がかたまりやすい状態になっています。産後まだ日が浅い(産後28日未満)場合は、まだ血液がかたまりやすい状態なので、ピルによって血栓リスクがあがります。

喫煙

喫煙をしている人がピルを使用すると、心筋梗塞などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくに年齢が「35歳以上」で「1日15本以上」の喫煙をしている場合はリスクが非常に高くなるため、ピルを使用することはできません。

手術、長期安静など

手術前4週以内、手術後2週以内は手術にともなう血栓リスクがあります。
手術を予定している場合は、必要な期間ピルを休薬する必要があります。
また、長い間安静にしている状態の場合、血液の流れがわるいため血栓リスクがあるので、ピルを使用することができません。

過敏性素因

すべてのくすりにいえることですが、くすりを使用するとアレルギー反応をおこすことがあります。
これは、自分のからだに異物が入ってきたときに、それを退治しようとして過度な過敏反応をおこして、全身症状をきたしてしまうことです。
ピルを使用してアレルギー含め過敏性素因がある場合にはピルをつかえません。

異常性器出血の症状

異常な性器出血をみとめ、診断が確定していない場合はピルをつかません。
万が一、原因として婦人科がんであった場合、ピルによって悪化してしまう可能性があります。異常な性器出血をみとめる場合には、かならず診察をうけましょう。

片頭痛
「前兆をともなう片頭痛」の場合、脳血管障害リスクが高まります。具体的には、頭が痛くなる前に、視野の一部がみえにくくなり徐々に拡大してくる「閃輝暗点」(せんきあんてん)などの前兆をともなう場合です。

乳がんにかかっている人
ピルに含まれる女性ホルモンによって乳がんの悪化や再発をうながす可能性があります。
なお、乳がんに今までにかかったことのある人は、ピルは使用禁止ではないですが、ピルの慎重投与が必要です。

心臓や血管の疾患
「深部静脈血栓症」「血栓性静脈炎」「肺梗塞症」「脳血管障害」「冠動脈疾患」などにかかっている人、および今までにかかったことのある人は、ピルを使用すると血液のかたまりやすくなり、これらの「心臓や血管の疾患」を悪化させてしまう可能性があります。

血栓素因、抗リン脂質症候群
ピルを使用すると血栓症などの「心臓や血管の疾患」リスクが高くなります。

重度の肝障害
急性ウイルス性感染や重症肝硬変などで重度の肝障害がある場合、肝臓の代謝機能が低下しているため、これらの疾患を悪化させてしまう可能性があります。

肝腫瘍のある人
「肝細胞がん」「肝細胞腺腫」などの肝腫瘍がある場合、ピルの使用によって症状が悪化することがあるため、ピルを使用できません。

重度の高血圧
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくに「上の血圧(収縮期血圧)が160mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が100mmHg以上」の場合や血管病変をともなう場合は重度の高血圧にあたるため、ピルを使用できません。

重度の糖尿病
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくに、「糖尿病性腎症」や「糖尿病性網膜症」などの合併症をともなう場合は重度の糖尿病にあたるため、ピルを使用できません。

心臓弁膜症
ピルを使用すると、血栓症などの心臓や血管の疾患リスクが高くなります。
とくに、「肺高血圧症」または「心房細動」を合併する場合、「亜急性細菌性心内膜炎」にかかったことのある心臓弁膜症のひとは、ピルを使用できません。

耳硬化症
ピルの使用によって、耳硬化症の症状が悪化することがあるため、ピルを使用できません。

妊娠中の黄疸・持続性掻痒症・ヘルペス
妊娠中に「黄疸」「持続性掻痒症」「ヘルペス」にかかったことのある人は、ピルを使うと再発する可能性があるため、ピルを使えません。

まとめ

ピルを使いはじめる場合、自分がピルを安全につかえるかどうか確認する必要があります。

問診票を書いたり、いろいろと質問うけるのは面倒だとおもいますが、答えるようおねがいします。

くすりはリスクといわれますが、しっかりとリスクをマネジメントすることが大切です。
事前に問診票などで確認することで、ピルを安全に使用することができます。

また、ふだんから自分の「かかっている疾患」や「かかったことのある疾患」を十分把握することが、ピルを使い始めるときだけなく役に立ちます。

これを機会に、自分自身のからだについて理解をしておきましょう。

子宮頸がん検診の結果が届きましたが、よくわからないです!

子宮頸がん検診をうけると、後から検査結果が届くかとおもいます。

この検査結果に、ふだん見なれないようなアルファベットの略語が書いてあり、よくわからないかと思います。

「NILM」「ASC-US」「ASC-H」「LSIL」「HSIL」など書かれており、何のことかさっぱりわからないとおもいます。

今回、子宮頸がん検診では何の検査をしているのか、その検査結果は何を意味しており、どのような対応をするのかについて説明していきたいとおもいます。

まとめ

・「子宮頸部細胞診」と「HPV検査」に応じて、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)などおこないます。

・あきらかな「がん」の場合は、「組織診」で診断を確定するとともに、「内診」「CT」「MRI」などの画像検査で病変の進展を確認し、腫瘍マーカーなど血液検査をして評価します。

・子宮頸がんのほとんどは、HPVと呼ばれるウイルスによる感染が原因です。
HPV感染によって、子宮頸部の上皮は「異形成」→「微小浸潤がん」となり、「微小浸潤がん」より先が「子宮頚がん」です。

・子宮頸がん検診では、「子宮頸部細胞診」と「HPV検査」もおこなわれることがあります。

検査結果による行動方針

子宮頸がん検診を受けて、検査結果が出たら、自分がどの結果なのか確認してみてください。

検査結果には「アルファベットの略語」がかかれているかと思いますので、それに照らし合わせて確認してみてください。
そして、追加検査が必要なのか、必要であればどのような検査をするのか行動指針を確認してみてください。

そしてかならず、指示されている日に受診しましょう。

NILM 
推定される病変は、「非腫瘍性所見・炎症」です。
つまり病変はみとめず、問題なしです。
基本的には、定期的な子宮頸がん検診フォローで大丈夫です。

ただし、「HPV検査」で…
・ハイリスクHPV陽性
・HPV持続感染
・非常にリスクの高いHPV16・18型が陽性 
の場合は、
「コルポスコピー」「生検」(パンチ)の追加検査がすすめられます。

ASC-US 
推定される病変は、「軽度扁平上皮内病変うたがい」です。
ハイリスクHPV検査をおこなっていない場合は、ハイリスクHPV検査をおこないます。
ハイリスクHPVが陽性の場合は、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。
「子宮頸部細胞診」でフォローする場合や、HPV検査なしで「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこなう場合もあります。

ASC-H 
推定される病変は、「高度扁平上皮内病変うたがい」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。

LSIL 
推定される病変は、「軽度異形成うたがい」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。

HSIL 
推定される病変は、「中等度・高度異形成うたがい」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。

SCC 
推定される病変は、「扁平上皮がん」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこない組織を確定します。
「子宮頸がん」にあたるため、「内診」「CT」「MRI」などの画像検査で病変の進展を確認するとともに、腫瘍マーカーなど血液検査をして評価します。

AGC
推定される病変は、「腺異型」または「腺がんうたがい」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。
また、「子宮体がん」や「頸管内からの病変」の可能性があり、子宮頸管および子宮内膜細胞診または組織診をおこないます。

AIS
推定される病変は、「上皮内腺がん」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。
また、「子宮体がん」や「頸管内からの病変」の可能性があり、子宮頸管および子宮内膜細胞診または組織診をおこないます。

Adenocarcinoma 
推定される病変は、「腺がん」です。
ただちに、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をおこないます。
また、「子宮体がん」や「頸管内からの病変」の可能性があり、子宮頸管および子宮内膜細胞診または組織診をおこないます。

「子宮頸がん」または「子宮体がん」にあたるので、「内診」「CT」「MRI」などの画像検査で病変の進展を確認するとともに、腫瘍マーカーなど血液検査をして評価します。

Other malig.
「その他の悪性腫瘍(がん)」が推定されます。
病変を検索するために、精密検査をしていきます。

コルポスコピー、生検(パンチ)について

「コルポスコピー」は、子宮の入り口を拡大してみて「病変がうたがわれる部分」がないか確認します。

酢酸という試薬を子宮の入り口につけて、「病変がうたがわれる部分」をみやすくして確認します。そして、「病変がうたがわれる部分」から組織を採取して、顕微鏡でのぞく検査をして、実際に病変があるかどうかを確認します。

組織を採取することを「生検」や「パンチ」、組織を顕微鏡でのぞいて検査することを「組織診」といいます。

検査結果で、「正常上皮」、「異形成」(「軽度異形成(CIN1)」「中等度異形成(CIN2)」「高度異形成(CIN3)」がある)、「扁平上皮がん」、「腺がん」など「病変」がないか確認します。

ちなみに「コルポスコピー」「生検」(パンチ)をあわせて「コルポパンチ」と略することが多いです。

子宮頸がんの特徴

子宮頸がん検診の結果を解釈するために子宮頸がんの特徴を理解しておく必要があります。

子宮頸がんのほとんどは、HPVと呼ばれるウイルスによる感染が原因です。
まず、子宮頸部(子宮の入り口に近い部分)にHPVが感染します。
持続感染すると、「異形成」という前癌病変となります。
さらにHPVが感染している状態が続くと、「微小浸潤がん」という状態となります。
微小浸潤癌より先が「子宮頚がん」となります。

HPVの感染から、子宮頚がんになるまでは、数年から十数年かかると言われています。
なので、子宮頚がん検診で「異形成」と呼ばれる前癌病変のうちに見つけることが出来れば、「子宮頸部円錐切除術」「レーザー蒸散術」などの比較的小さな治療で済むことになります。

がん診療は、「早期発見」「早期治療」が大切です。

子宮頚がん検診では、がんになる前の状態(前癌病変である「異形成」という状態)を見つけて、それがガンに進行しないように早めに治療することで、子宮頸がんへの進展を予防することが可能です。

子宮頸がん検診では何の検査をしているか?

子宮頸がん検診では、子宮の入り口の部分の細胞を採取して、顕微鏡でのぞく検査である「子宮頸部細胞診」をします。

また、子宮頸がんの原因といわれている「HPV」というウイルスの検査もおこなわれることがあります。

それらの結果を確認して、「病変の推定」や「子宮頸がんへのなりやすさ」を評価して、今後のプランを決めます。

子宮頸部細胞診
まず、子宮頸がん検診では、子宮の入り口の部分をこすって、細胞を採取して検査しています。
この細胞を採取したものを、顕微鏡で拡大して確認して、検査結果を判定しています。
細胞を顕微鏡でのぞいて検査することを「細胞診」といい、子宮頸がん検診では「子宮頸部細胞診」がおこなわれます。

細胞の検査を確認して、「正常上皮」「異形成」「扁平上皮がん」など「病変」の推定をします。また、「異形成」の中にも「軽度異形成(CIN1)」「中等度異形成(CIN2)」「高度異形成(CIN3)」のいずれの病変にあたるか推定します。

「細胞診」ではあくまで病変を推定するのみで、病変を確定するために「組織診」が必要です。

HPV検査
子宮頸がん検診では、子宮頸がんの原因といわれている「HPV」(ヒト パピローマウイルス)というウイルスの検査もおこなわれることがあります。子宮の入り口の細胞を採取するときに一緒に検体を採取してHPVの検査をします。

子宮頸がんの多くは、性交渉などによって「HPV」というウイルスが子宮頸部の細胞に感染することをきっかけに発生します。
HPVが持続感染すると、「異形成」という前がん病変を経て、「微小浸潤がん」(いわゆる子宮頸がん)に伸展します。

HPVには多くの型があり、100種類以上が知られています。
とくにHPV16・18型は子宮頸がんに進展するリスクが非常に高く、子宮頸がん症例の約60-70%(日本では約60%)でみとめられています。
他にも、子宮頸がんに進展するリスクが高いHPVの型が知られており、検査をして確認します。

「HPV感染の有無」「感染しているHPVの型は何か」を検査で確認して、「子宮頸がんへのなりやすさ」を評価します。

まとめ

「子宮頸部細胞診」と「HPV検査」に応じて、「コルポスコピー」「生検」(パンチ)などおこないます。
あきらかな「がん」の場合は、「組織診」で診断を確定するとともに、「内診」「CT」「MRI」などの画像検査で病変の進展を確認し、腫瘍マーカーなど血液検査をして評価します。

子宮頸がんのほとんどは、HPVと呼ばれるウイルスによる感染が原因です。
HPV感染によって、子宮頚部の上皮は、「異形成」という前癌病変となり、さらに進展すると「微小浸潤がん」という状態となります。
微小浸潤癌より先が「子宮頚がん」です。

子宮頸がん検診では、子宮の入り口の部分の細胞を採取して、顕微鏡でのぞく検査である「子宮頸部細胞診」と、子宮頸がんの原因といわれている「HPV」というウイルスの検査もおこなわれることがあります。

ピルをのんでいるときにチェックしたい【7つのポイント】

ピルを安全にのんでいくために、定期的に診察をうけることが大切です。

くすり全般にいえることですが、くすりにはからだに良い影響も悪い影響も起こしえます。
うまく、良い面・悪い面のバランスを見極めて、リスクをマネジメントして使うことで、安全にピルを使用することができます。

今回、ピルを処方する際に受診するときに、どんな検査をおこなうのか、どんなことを確認するのかについて7つに絞って説明していきたいと思います。

1.血液検査

くすり全般的にいえることですが、くすりを飲むと肝臓で解毒されたり、腎臓でおしっことして排泄されます。
肝臓や腎臓に負荷がかかり障害をうけていないか、血液検査で「肝臓の機能」や「腎臓の機能」を確認します。

また、もともと月経が多い人がピルを使用している場合もあり、貧血の値など(血球)もあわせて確認します。

ピルをのむと血栓という血液のかたまりが出来るリスクがあがるため、血液のかたまりやすさ(血液凝固系)の検査も必要に応じておこないます。

2.がん検診

ピルをのむと「子宮頸がん」「乳がん」の発症リスクがあがる可能性があります。
がん診療は「早期発見」がとても大切です。
とくに症状がなくても、定期的に「子宮頸がん」「乳がん」の検診を受けましょう。

おそらくピルの処方をうける婦人科で「子宮頸がん検診」は一緒に受けることになるかと思います。
子宮筋腫など指摘されている人はとくに「内診」や「エコー検査」も一緒に受けるようにしましょう。

なお、「乳がん検診」は乳腺外科など他科で受けることになることが多いので、自分で検診の予定を組みましょう。
「血縁で乳がんがいるひと」は1年毎の検診を、乳房のしこりなど「症状があるひと」は必要におうじて乳房の診察を受けるようにしましょう。

3.性感染症

ピルは「避妊効果」はありますが、性行為による「性感染の予防効果」は残念ながらありません。

性交渉をしてから…
・陰部がかゆくなってきた
・陰部にできものが出てきた
・おりものがいつもと違っている
などの症状がある場合は性感染の検査をおこないましょう。

性感染は症状が軽く、感染していても気づかないことがあります。
パートナーがじつは性病があることがわかった場合など少しでも心配な場合は、主治医と相談して性感染の検査を受けるようにしましょう。

4.血圧・体重

ピル内服と、血圧や体重増加へは直接的な影響はないといわれています。
ただし、血圧があがったり、体重が増えすぎた場合には、ピルの慎重投与が必要になったり、ピルを使用できない場合になるため、定期的に測定することが大切です。

血圧
「上の血圧(収縮期血圧)が140-159mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が90-99mmHg」の場合、軽度の高血圧にあたるため、ピルの慎重投与が必要になります。
「上の血圧(収縮期血圧)が160mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が100以上」の場合、重度の高血圧にあたるため、ピルを使用できません。

体重
とくに体重が増えてBMIが30以上となった場合、血栓症などふくめ心臓血管疾患のリスクがあがるため、ピルの慎重投与が必要になります。

5.喫煙

「35歳以上」で「1日15本以上の喫煙」をしている場合はピルを使用することができません。
喫煙によって、心筋梗塞などの心臓血管疾患のリスクが高くなり、命をおとしてしまう可能性があるためです。

ピルをのんでいる期間に、タバコを始めて、タバコの本数が増えてしまった場合は、ピルを安全に使用することが出来なくなります。

6.あらたな疾患

ピルを内服中に、あらたに疾患が発生したり、みつかる場合があるかとおもいます。
とくに他の医療機関で指摘された場合は把握できていないことがあるため、かならずピルを処方している主治医に伝えるようにしましょう。

疾患の種類によっては、ピルを使用することができない場合があります。
ピルを使えない疾患として、「前兆をともなう片頭痛」、「抗リン脂質症候群」など血栓症のリスクのある疾患、「重度の肝障害・肝腫瘍」「重度の高血圧」「重度の糖尿病」「重度の心臓弁膜症」「耳硬化症」など挙げられます。
また、ピルの慎重投与が必要な疾患として、「前兆をともなわない片頭痛」「ポルフィリン症」「てんかん」「炎症性腸疾患」など挙げられます。

また、手術が必要な疾患にかかった場合は、手術前後はピルを休薬する必要があります。
手術にともなう血栓リスクがあるので、「手術前4週以内」と「手術後2週以内」はピルを休薬する必要があります。

ピルを内服中に、あらたに病気が発生したり、みつかった場合、手術が必要な場合には、かならず主治医に伝えるようにしましょう。

7.ライフステージ

ピルを使っている場合、「年齢」と「妊娠希望」「閉経」などライフステージを意識する必要があります。

長期にピルを使っていると、いつの間にか…

・ピルの慎重投与が必要な「40歳以上」になっていたり、
・ピルを使用してはいけない「50歳以上」や「閉経」になっている

ということがあります。
ときおり自分の年齢を振り返ってみることが大切です。

また、ピルをのんでいては妊娠できません。
妊娠希望がある場合は、ピル内服をやめることを主治医と相談しましょう。

まとめ

1.血液検査:「肝臓機能」「腎臓機能」「血球」「凝固系」などを定期的にうけましょう。

2.がん検診:とくに「子宮頸がん」「乳がん」の検診を受けましょう。

3.性感染症:ピルは「性感染の予防効果」はないため、必要におうじて検査をうけましょう。

4.血圧、体重:「高血圧」「体重増加」に注意が必要なので、毎回はかるようにしましょう。

5.喫煙:「35歳以上」「1日15本以上の喫煙」でピルを使用できないです。

6.あらたな疾患:あらたな疾患がみつかったり、手術が必要な場合は伝えましょう。

7.ライフステージ:「年齢」「妊娠希望」「閉経」などを意識しましょう。

なお、ピルを使用している場合、ピルの副作用やそれに関する症状なども重要です。
今回くわしく紹介できなかったので、別の記事で説明したいとおもいます。

「21日タイプ」と「28日タイプ」どちらがいいですか?【ピルの選び方】

「避妊」や「生理による症状をやわらげる」ためにピルをのみたいと思っているひとがいるかとおもいます。

これからピルを飲みはじめたいと思っているひとは、ピルにはたくさんの種類があって困るかと思います。
おおまかなピルの種類は、医師からすすめられるので大丈夫だと思います。

しかし、同じ種類のピルでも飲み方によって「21日タイプ」と「28日タイプ」があって、それを自分で決めなければならない場面があります。

医療機関によっては、いずれかの種類しか扱っていないところもあるようですが、ほとんどは「21日タイプ」と「28日タイプ」の両方のタイプのピルをあつかっています。
まったく予備知識なしに、「21日タイプ」と「28日タイプ」をえらぶのは大変かと思います。

今回、「21日タイプ」と「28日タイプ」のピルをえらぶときのポイントについて説明していきたいとおもいます。

まとめ

・「21日タイプ」と「28日タイプ」どちらにするかは、自分が飲むのを忘れない方法をえらびましょう。

・「21日タイプ」と「28日タイプ」のちがいは、「偽薬」(ぎやく)がふくまれているかどうかです。

・「28日タイプ」では、毎日くすりをのむという習慣が途絶えないで済み、ピルの飲み忘れを防ぐことができます。

結論をいうと、「21日タイプ」と「28日タイプ」のピルをえらびかたは、自分が飲むのを忘れない方法をえらびましょう。

それがどういうことなのか説明していきます。

ピルの「21日タイプ」と「28日タイプ」のちがい

まず、ピルの「21日タイプ」と「28日タイプ」のちがいは、「偽薬」(ぎやく)がふくまれているかどうかの違いです。

「21日タイプ」には「偽薬」が入っていませんが、
「28日タイプ」には「偽薬」が入っています。

つまり、

「21日タイプ」は、全部で「21錠」のくすりが入っていますが、すべて薬効のある「実薬」は入っています。

「28日タイプ」は、全部で「28錠」のくすりが入っていますが、「21錠」は薬効のある「実薬」で、残りの「7錠」は薬効のない「偽薬」(ぎやく)が入っています。

ピルに入っている「偽薬」(ぎやく)とはなんですか?

「偽薬」とは、本物のくすりのような形をしていますが、くすりとして効く成分は入っていないくすりのことです。

よく臨床研究で、くすりの効果を比べるのに、この「偽薬」が使われることがあります。

すこしやっかいなことがあって、ヒトって「くすりを飲んでいる」ということだけで症状が改善したように思えることがあります。「偽薬」を飲んだ人でも症状がやわらぐという結果になることがあり、これを「プラセボ効果」といわれます。

なので、「効果を確かめたいくすり」がある場合には、「効果を確かめたいくすりを飲んだ人」と「まったく何もくすり飲まない人」を比較してはいけません。

かならず、「効果を確かめたいくすりを飲んだ人」と「偽薬を飲んだ人」を比較します。
そのことで、「プラセボ効果」を加味したうえでくすりの効果を判定することができます。

なぜ「28日タイプ」には「偽薬」が入っているのか?

ピルは生理開始から飲み始めて、その後は毎日同じ時間に1日1回1錠のむことが大切です。
そして、「21日間の実薬を飲むこと」と「7日間の休薬期間をもうけること」を繰り返して飲んでいきます。

とくに、

・「7日間の休薬期間」がいつからいつなのか忘れてしまう
・「7日間の休薬期間」の後に実薬を飲み始めることを忘れてしまう
・「7日間の休薬期間」があるために毎日くすりをのむ習慣が途絶えてしまう

などの可能性があり、ピルの飲み忘れにつながります。

「28日タイプ」は、「21錠」の「実薬」に加えて、「7錠」の「偽薬」を入っています。

つまり、毎日くすりをのむことで「21日間の実薬期間」と「7日間の休薬期間」が自然に出来上がることになります。

毎日くすりをのむという習慣が途絶えないで済み、ピルの飲み忘れを防ぐことができます。

くすりだけでなく、毎日おなじことをする習慣というのは、あなどれないくらい重要です。

万が一、ピルを飲み忘れたときは「避妊効果の低下」「月経がずれる」「不正出血」などの影響があります。ピルは飲み忘れなく使うことが大切です。

まとめ

「21日タイプ」と「28日タイプ」どちらにするかは、自分が飲むのを忘れない方法をえらびましょう。

ピルは生理開始から飲み始めて、その後は毎日同じ時間に1日1回1錠のむことが大切です。

そして、「21日間の実薬を飲むこと」と「7日間の休薬期間をもうけること」を繰り返して飲んでいきます。

「21日タイプ」と「28日タイプ」のちがいは、「偽薬」(ぎやく)がふくまれているかどうかです。
「28日タイプ」では、毎日くすりをのむという習慣が途絶えないで済み、ピルの飲み忘れを防ぐことができます。

ピルを飲み忘れました!どうすればいいですか?

避妊や生理による症状をやわらげるためにピルをのんでいるひとがいるかと思います。

ピルはきまった時間に、毎日規則的にのむことで効果が発揮されます。

長期間ピルを飲んでいて習慣化されている人は、飲む忘れはすくない印象です。
一方、最近ピルを飲み始めた人の場合は、ピルを飲み忘れてしまうことが多い印象です。

なにごとにもいえることですが、一度習慣化にしてしまえば、その習慣がないと何か変な違和感みたいなものを感じて、人間って忘れないように出来ているんだと思います。

とはいえ、習慣化していようがなんだろうが、ピルの飲み忘れてしまうことは起こりうることです。

今回、万が一ピルを飲み忘れてしまったときの対応について説明していきたいとおもいます。

まとめ

・ピルを飲む忘れたときの対応は、「飲み忘れたことに気づいたタイミング」によって違います。

・ピルを飲み忘れたとき、「避妊効果の低下」「月経がずれる」「不正出血」などの影響があります。

・飲み忘れを防ぐために、「21日タイプ」では「7日間の休薬期間を忘れないようにすること」「次の新しい錠剤シートの飲み始めを忘れないこと」が重要です。

・万が一、飲み忘れた場合に飲み忘れたことを確認できるように、ピルのシートに日付や曜日など記載しましょう。

ピルを飲み忘れたときの対応

ピルを飲む忘れたときの対応は、「飲み忘れたことに気づいたタイミング」によって違います。また、偽薬はピルを毎日のむ習慣をつけるために入っているくすりであり、薬効はないので、のみわすれても体への影響はとくにないです。

1日のみわすれて次の日の服用時間までに気づいたとき
気づいた時点で、「飲み忘れた1錠」をのみましょう。
そして、次の日の服用時間の分は予定通り飲みましょう。

1日のみわすれて次の日の服用時間に気づいたとき
「飲み忘れた1錠」と「次の日の服用分1錠」のあわせて2錠をのみましょう。
つまり、「昨日の飲み忘れた1錠」と「今の服用分1錠」のあわせて2錠をのみましょう。
そして、次の日の服用時間の分は予定通り飲みましょう。

2日以上連続してのみわすれたとき
次の生理がくるまでは服用を中止しましょう。
そして次の生理がきたら、新しい錠剤シートで飲みはじめましょう。
服用を中止している期間は、避妊効果がおちてしまうので他の避妊方法を使用しましょう。

偽薬を飲み忘れたとき
偽薬はピルを毎日のむ習慣をつけるために入っているくすりです。
ピルのうち、「28日内服タイプ」のものに含まれています。
この偽薬には、薬効はないので、のみわすれても体への影響はとくにないです。
なので、偽薬はのんでものまなくてもどちらでもかまいません。

ただし、偽薬が中途半端に残っていた場合、ピルの休薬の期間(偽薬を飲む期間)がよくわからなくなる場合があります。
ピルを毎日のむ習慣をつけて飲み忘れを防ぐという観点から、のみわすれた偽薬は服用せずに破棄して、次の日の服用分からスケジュール通りに飲むようにしたほうが良いでしょう。

ピルを飲み忘れたときの影響

ピルを飲み忘れたとき、「避妊効果の低下」「月経がずれる」「不正出血」などの影響があります。

避妊効果の低下
ピルを避妊効果を目的として使う場合は「経口避妊薬(OC)」とよばれます。
「経口避妊薬(OC)」は、排卵をおさえることによって、高い避妊効果を発揮します。
ただし、正しい飲み方がされていない場合や、ピルを飲み忘れてしまった場合は、避妊効果が低下してしまいます。

ピルを飲み忘れたときは、他の避妊法をおこないましょう。
その後の経過で生理が来ないなど妊娠を疑う症状があれば、早めに受診して相談しましょう。

月経がずれる
ピルは、おもに「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンの成分をふくみます。
これらホルモンの作用で、子宮内膜が厚くなって、厚くなった状態が保たれます。
ピルを休薬すると、これらのホルモンが低下し、厚くなった子宮内膜が剥がれ落ちて「生理」がきます。

つまり、ピルを飲み忘れて休薬すると、休薬期間に生理がくることになります。
本来の休薬期間よりも早く生理がくることになり、生理がずれてしまいます。

不正出血
ピルは、生理がはじまった日からのみはじめて、その後は規則的にのむことで生理の周期が整っています。
生理が規則的にくるためには、ピルの成分の「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンの周期的な変化が重要です。

ピルを飲み忘れてしまった場合、「エストロゲン」や「プロゲステロン」というホルモンの周期的な変化が乱れてしまいます。
すると、「子宮内膜が厚くなる」→「子宮内膜が厚くなった状態が保たれる」→「子宮内膜が剥がれ落ちる」という周期的な変化も乱れてしまいます。

本来の生理がくるよりも早く出血(月経)が起こってしまったり、十分に子宮内膜が厚くなっていない状態で出血(月経)がおこってしまったりします。
つまり、ピルを飲み忘れた場合は、月経以外の出血である「不正出血」の原因となります。

ピルの正しいのみかたと飲み忘れないためのポイント

ピルは生理開始から飲み始めて、その後は毎日同じ時間にのみましょう。
ピルは、生理がはじまった日からのみはじめて、その後は規則的にのみましょう。
忘れずに毎日規則的に同じ時間にのむようにしましょう。
ピルを毎日のむ習慣をつけるために、ピルのうち28日内服タイプのものに含まれている「偽薬」も毎日のむようにしましょう。

21日内服タイプでは「7日間の休薬」「次のシート飲み始め」を忘れないようにしましょう。
21日内服タイプでは…
・7日間の休薬期間を忘れないようにすること
・次の新しい錠剤シートの飲み始めを忘れないこと
が飲み忘れを防ぐために重要です。

ちなみに、月経(出血)がおわっていようが、月経(出血)が続いていようが、次の新しい錠剤シートはタイミング通り飲み始めるようにしましょう。

ピルのシートに日付や曜日など記載しましょう。
ピルのシートに日付や曜日など記載するようにして、1つ1つのピルを飲むべき日がいつなのかわかるようにしておきましょう。

面倒くさいのでピルを使いはじめるときに日付や曜日を書かないひとが多いですが、必ず日付や曜日を書いておきましょう。

そうすることで、万が一飲み忘れた場合に、本当に飲み忘れたかどうかがはっきりとわかるようになります。日付がなくて、ピルの飲み始めた日の記憶があいまいだと、ピルを飲み忘れたかもと思ったときに、本当に飲み忘れたか確認することができなくなります。

まとめ

ピルを飲む忘れたときの対応は、「飲み忘れたことに気づいたタイミング」によって違います。また、偽薬は飲み忘れてもとくに影響はないです。

ピルを飲み忘れたとき、「避妊効果の低下」「月経がずれる」「不正出血」などのからだへの影響があります。

ピルは生理開始から飲み始めて、その後は毎日同じ時間にのみましょう。

飲み忘れを防ぐために、とくに21日内服タイプでは「7日間の休薬期間を忘れないようにすること」「次の新しい錠剤シートの飲み始めを忘れないこと」が重要です。

万が一、飲み忘れた場合に飲み忘れたことを確認できるように、ピルのシートに日付や曜日など記載しましょう。